日本バイオ技研株式会社
有機養殖
「有機養殖」とは?
 近年、地球規模での環境破壊が問題となり、生態的に健全で持続生産可能な「有機農業」が推進され、多くの基準が作られてきました。 更に、平成10年からは、国際有機農業運動連盟の「有機生産および加工の基礎基準」にも「有機養殖」の項目が追加され、養殖においてもより安全な生産物が求められてきました。 多くの養殖場では農業と同様に抗生物質等の”薬漬け”によって病害を抑えようとしていますが、耐性菌の出現により、抑えられないと言う”イタチごっこ”を繰り返しているのが現状です。
『日本バイオ技研 株式会社』グループでは自然界に存在する有効微生物を大量に培養し、養殖池に投入することにより
①安全で②持続生産が可能で③品質のよい水産物を生産し、販売を行っております。 国内外を問わず多くの海外、特に中国、東南アジアへの販売を強化しています。
有機養殖
有機養殖の基本的コンセプト
①生態系に対して安全であること
人間および動物に対して安全であることは当然ですが、養殖池、海水等の環境に対しても影響を与えない事。
②病気の発生を抑え、持続して栽培水産が可能であること
養殖池の設置には高額な施設費を必要とし、長期間使用しなければならない為、連作障害を克服する事は大きなメリットとなります。
③品質がよい事
有効微生物の産出する各種アミノ酸、微量要素、色素等がエビ等に吸収され、美味しくなり、生存日数が長くなります。この特徴が市場での価格に反映します。
 有効微生物利用の具体的な目的
有機養殖
①連作障害予防 有効微生物群(商品名:水産用オーレス)を用いて、水質汚染の原因となるエビの糞、餌の食べ残し、プランクトンの死骸等の腐敗性有機物を分解する事により水質を浄化し、環境を整え連作障害の発生を予防します。 ②病気予防 デロビブリオ菌(商品名:デロビブリオ)を用いて、ビブリオ症の発生の原因となるビブリオ菌を抑制します。 光合成細菌(商品名:オーレスPTB)を用いて、フザリウム症の発生の原因となるフザリウム菌を抑制します。 ③品質向上 光合成細菌(商品名:オーレスPTB)を用いて、ビタミン、ミネラル、カロチノイド系色素等の補給をし、美味しいエビを生産します。餌に添加することによって、摂餌活動を高め、増体重を向上させます。
 取扱い商品
水産用オーレス
水産用オーレス
水質浄化・安定剤 / 20kg袋詰(粉末)
・水質汚染の原因となるエビの糞・餌の食べ残し、プランクトンの死骸等の腐敗性有機物を分解することにより水質を浄化し、環境を整え連作障害の発生を予防します。ヘドロの分解・減少にも効果があり、水質安定剤として使用されます。特に水変わり対策には効果的 です。
・池水に散布・使用基準量は1~2g/㎡、粉末もしくは水に懸濁させて散布する。
デロビブリオ
デロビブリオ
病気予防(ビブリオ病) / 20L容器詰
・デロビブリオ菌「デロビブリオ」を用いて、ビブリオ症の発生の原因となるビブリオ菌を抑制します。例年ビブリオ症の発生が予想される1か月以上前からの使用が効果的です。
・使用基準量は餌料の1~2% です。(餌料に添加)また、直接池水に散布する。濃度0.1ppm。状況に応じて濃度をあげる。
オーレスPTB
オーレスPTB
病気予防・品質向上 / 20L容器詰
・光合成細菌「オーレスPTB」を用いて、病気(主にウィルス・フザリウム)の発症抑制及び感染予防に効果があります。
・光合成細菌「オーレスPTB」を用いて、ビタミン・ミネラル・カロチノイド系色素等の補給をし、美味しいエビを生産します。また、摂餌活動を高め、増体重を向上させます。
・使用基準量餌料の1~2%(餌料に添加)
フィッシャリーMF
フィッシャリーMF
微細藻類増殖用栄養剤 / 20kg袋詰(粉末)
・クルマエビ養殖場の水つくりやアサリ等貝類の養殖時に微細藻類繁殖の促進に効果があります。珪藻類の繁殖促進栄養剤
・水量1トン当たり20gの「フィッシャリーMF」を均一に散布してください。状況に応じ、追肥する(海水1トン当たり20g)。
・タンク等で藻類を 短期間に高濃度で増殖する場合は、海水1トン当たり「フィッシャリーMF」200gを散布してください。
 EMSの治療事例(EMS罹病のバナメイ)
EMS(Early Mortality Syndrome)治療事例 (2015年6月:マレーシア・ボルネオ島 /森岡一彦 氏)
EMS罹病したエビ(バナメイ)の特徴は、肝膵臓が白変し、餌を食べなくなる(消化管は無摂餌状態)。 併せて斃死が始まる。6,000 m²の養殖池に「デロビブリオ」1Lを散布(0.17ppm濃度)。
3日間、1L連続投入した。 ①投入2日後には、斃死が止まり、 ②3日後には肝膵臓の色が戻り始め、摂餌も始まる。 ③6日後にはほぼ回復した。
隣接した養殖池でも同時に発病し、デロビブリオ無投与で全滅した。
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